ホテルムンバイ

インドのムンバイにて、2008年11月26日から11月29日に起きた同時多発テロを題材にした映画。

実際のテロは、駅や映画館、病院など色々な場所で起きたが

標的の1つとなった五つ星ホテル「タージマハルホテル 」に焦点を絞っている。

実行犯は、パキスタンに本拠地を置くイスラーム過激派組織ラシュカトレイバに属する者たちだったと言われる。

タージマハルホテルを襲ったのは5〜6人の若者たちで

リュックサックにマシンガンを隠し、ホテルに入るやいなや乱射を始め、次から次へと宿泊客や従業員を射殺していった。

恐ろしいのは、目に入った人を撃つだけでなく、

客室の一室一室をまわって着実にホテルの内の人々を全滅させようとしたところだ。

目に焼き付いたシーンは、フロントの女性を拘束し銃を頭に突きつけて脅し、

一室一室に電話をかけて扉を開けさせるところ。

1人のフロントスタッフは恐怖のため一度は宿泊客を犠牲にしてしまったものの、

それ以上は電話を掛けられなくなり殺されてしまう。

もう1人のフロントスタッフは最初から電話をかけることが出来ず、

泣き崩れながら撃たれてしまう。

もうカオス状態だ。

そのうちテロリストは、各国政府への身代金要求のため外国人を人質にしたり

ホテル内に火を放ったりなどホテル内の人を追い込んでいく。

宿泊客は、頑丈なつくりになっている大部屋に誘導されそこに隠れていたが、

宿泊客が身内などに助けを求めるため、避難している場所を電話で伝えると

それがテレビのニュースで広まってしまいテロリストにばれてしまった。

宿泊客達は裏口から走って脱出を始めるが、

テロリスト達は銃や鈍器で扉をこじ開け、

マシンガンを乱射しながら階段を駆け下りていく人たちを上から撃ちまくる。

それとほぼ同じタイミングで、ニューデリーから来た特殊部隊がホテル内に入り込み

テロリスト達を次々と潰していく。

エントランスホールで銃撃戦になるものの、弾切れになったテロリストは最後に「神は偉大なり」と叫びながら手榴弾で撃破されてしまうシーンも印象的だった。

テロリストは抹殺され、炎上したホテルから次々と宿泊客が救助される。

その実際のシーンが何度も映された。

その度に、この映画はフィクションではなく現実に起きたことなのだと感じさせられる。

この映画を見終わった直後の感想は、

「見てよかった」ということ。

面白かった、感動した、というような一般的な映画を見た後の感想とは違い、

この事実を知ることが出来て良かった、と思った。

まだまだ、世界に既に起きたことで、自分が知るべきことは沢山あるのだとしみじみ思った。

これから映画を見る時は、歴史や事件など現実に基づいて作製されたものを選ぼうと思った。

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