モンゴル体験記

成田空港とロシアのシェレメチェボ空港を往復する際、

乗り継ぎのためモンゴルのチンギスハーン国際空港に2度入港した。

また、往路では実際にモンゴルに入国し、市内のホテルにも泊まった。

モンゴル旅行記とまでは言えないが、そうしたちょっとした体験の中で目にしたもの、感じたことを体験記として残したい。

8月28日の午後、成田空港をミヤットモンゴル航空の便にて出発。

現地時間の夜7時頃、チンギスハーン国際空港に到着した。

入国審査を済ませ、ゲートを出ると、待ち構えていたタクシードライバーに声をかけられ、後ろからずっとついてこられた。

そのタクシーには乗りたくなかったので、インフォメーションセンターでタクシーを呼んでもらおうと思ったが、

インフォメーションセンターの女性にタクシーに乗りたいと言ったら、

すぐ後ろにいるじゃん、という返答をされてしまった。

ネットの情報では、チンギスハーン国際空港に着いたら、インフォメーションセンターでタクシーを呼んでもらうのが安全だと書いてあったが、

実際にはタクシーを呼んでもらえることはなく、

ネットの情報を鵜呑みにしてはいけないと、その時身に染みて思った。

他にタクシーを探そうとしても、どうやって探したら良いかすぐに思い浮かばなかったし、

探そうとしても、その間ずっとこの人は自分についてきて感情を刺激してしまうと思ったので

そのタクシーに乗ることにした。

タクシーに歩いて向かう途中、また助手席に乗っている間も、やばいかもと思った。

やばそうだから、なるべく穏やかな空気を作ろうと思ったのと、

相手がどういう人間なのか知りたいと思ったのとで

こちらから雑談を振ってみた。

「日本では、相撲が有名です。相撲を知ってますか?」

自分の英語も片言、相手もちょっとしか英語が分からないようだったが何とか通じたらしい。

モンゴル人の横綱の話になった。

朝青龍、白鵬、日馬富士。

そのような話をしている時、その人は楽しそうであるのを感じホッとした。

日馬富士は、モンゴルのゴビ・アルタイという場所が出身らしいが、

朝青龍や白鵬はウランバートル出身で、

彼らが通っていた学校はここなんだと、運転をしながら話してくれた。

その事は本当かどうかはよく分からないが、

空港から市内に行くまでの道には、ホテルのような綺麗で大きな外観の学校がいくつか立ち並んでいる。

チンギスハーン国際空港から市内までの道路は大渋滞で、

予約したホテルは市内から2キロもないのに

なんと1時間半もかかった。

そんなこんなで、ホテルには無事に到着。

モンゴルに来た記念に、ドライバーと一枚撮っととくかと思い、写真を撮った。

声かけられたら、やばいと感じるのが伝わると思う。

まあ無事にホテルに着いたし、請求されたのも正常料金より日本円で500円多いくらいだった。

一泊3,000円くらいの安宿で、室内はこんな感じ。

まあ綺麗とは言えないが、寝るだけなら充分のクオリティだった。

翌朝、フロントで予約してもらったタクシーでまた空港へ。

運転手の話を聞いてみると、

どうやらその若い男性はホテルのオーナーの息子で、

大学では日本語を学んでおり、

兄は関東内の某国立大学を卒業し、今も日本に住んでいるとのことだった。

たまたま出会ったモンゴル人が、生活で日本に関わりがあり、

少し縁を感じて嬉しかった。

再び空港に到着。

チェックインカウンターのあるフロアにはチンギスハーンをはじめとして

歴代のモンゴル皇帝の絵が飾られておりモンゴルらしさを感じた。

出国手続き後のフロアには、いくつかお土産
屋さんがあふ。

革やウール、カシミヤ製品が割安で販売されており眺めるだけでも楽しい。

甥と姪用に、ウール100%の靴下を購入した。

左は800円、右は600円くらいだった。

日本ではなかなかこの値段では買えないだろう。

搭乗時刻を迎えて、モスクワへ出発。

お気に入りなのが、飛行機から見えるモンゴルの大自然。

この大草原と大規模に広がる岩山の風景は日本ではなかなか見れない。

数日後、モスクワから日本に帰る時にもモンゴル経由だった。

モンゴル料理を一つでも食べてみようと思って、読めないメニューの『Mongolian food』の欄に書いてあったこれを注文。

おそらく、ツォイバンという料理だと思う。

ツォイバンとは、牛肉と野菜を炒め、麺と一緒に蒸す料理のこと。

麺の種類が違うけど、日本でいう焼うどんみたいなものかと思う。

塩加減もちょうど良く、割と日本人の口には合うのではと思う。

ただ、その時は胃炎気味だったので油分が多いものは喉を通らず完食はできなかったのが残念。

今度、またモンゴルに行く機会があったらもっと色々な料理を堪能したい。

今回は、旅行と言えるほど滞在時間がなかったが、

空からの景色を眺めたり、空気感を感じたり、モンゴル人と接したことで

これまでよりもモンゴルが身近に感じられた。

空港では、意外と日本人を良く見かけた。

2人とか、それ以上の人数でツアー観光をしていたのではないかと思う。

経済格差により、ウランバートル市内は犯罪が増えているらしい。

ただ、自分は1人で夜、無事にホテルと空港を往復できたし、

ましてやツアーであればそれほど治安を気にせず観光を楽しめるのではと思う。

モンゴル旅行を考えている人がいたら、この記事が少しでも役に立てれば幸いだ。

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