ロシア旅行記

8月29日の午前11時、モスクワのシェレメチェボ空港に到着。

ロシアはビザが必要な国なので、ドキドキしながらの入国審査。

無事に入国出来たが、審査後の扉を出ると、背の高いロシア人が沢山見え、緊張感を覚えた。

シェレメチェボ空港ターミナルEにはアエロエクスプレスという

市内に高速に移動出来る特急列車がある。

これに約40分乗り、終点のベラルースキー駅に到着。

車内は、なかなか清潔で快適だ。

車窓からの眺めを楽しむ。

比較的のどかな風景が続いていた。写真に写っている黄色い建物は、おそらくデパートかなと思う。

ベラルースキー駅に到着すると、ホームのすぐそばに出口がある。
人の流れに乗り、まっすぐ進んでいくと徒歩5分ほどのところに地下鉄のベラルースカヤ駅がある。

神殿みたいだが、これが地下鉄の入り口。

ホームも美術館みたい。


電車に乗って、3つ目の駅であるチアトラーリナヤ駅へ。

事前に仕入れた情報で、チアトラーリナヤ駅は3つ目なのは知っていたのだが、

念のため確認したかったので、ベンチに座っていたおじいさんにロシア語のチアトラーリナヤのスペルをスマホ画面で見せながら聞いたら、

ワン、ツー、スリーだと快く教えてくれた。

ロシアの地下鉄は、ドアが勢いよく閉まるのが印象的だった。

チアトラーリナヤ駅出口を出て左方面に進んでいくと、こんな景色が見えてくる。

左側に赤の広場の入り口がある。
中に入ると、通りにはお土産屋さんが立ち並ぶ。
ウサギとチンチラの毛だけで出来た黒色のゴージャスなマフラーが手触りがふわふわで気に入り、1800円で購入。

日本ではなかなかこの値段では買えないだろう。

母にあげたらとても喜んだ。

そのお土産屋さんをもっと奥に進んでいくと、ポクロフスキー聖堂がある。
玉ねぎ型のドームが特徴的で、これを見るとモスクワに来たのだと実感する。

中にはキリスト教に関する美術品が沢山ある。

様々な絵画を観ていると、近くの部屋から神聖な歌声が聴こえてきた。
ロシアの伝統的な賛美歌を、色んなパートに分けて歌っていたのだが、

この部屋は天井が高くとても反響するため鳥肌が立つくらい感動した。

一通り中を見終えると、次は国立歴史博物館へ。
ロシアの古代から近代までの物品が展示されている。
ごつごつした大きな十字架は教科書で見たような気がする。

赤の広場には、他にも武器庫やダイヤモンド庫などの博物館がある。

武器庫という名前だが、実際には様々な宝物が保管されている。

ダイヤモンド庫では、世界一大きなダイヤモンドなどが見られる。

今回は時間がなかったが、もしまた行く機会があったら行きたいと思っている。

そして次は、グム百貨店へ。

百貨店自体が芸術的。

規模が大きく全てを見て回るには丸一日はかかりそうだ。

世界中のブランドショップが集約されている。

噴水の中に大きなスイカやマンゴーらしきものがぎっしりと浮かんでるのが印象的だった。

小腹が空いてきたので、近くにあるマクドナルドに行ってみた。

セットを頼むと、店員にフレンチフライかポテトか?と聞かれる。

どっちも同じじゃないの?と思ったが、咄嗟に「ポテト」と言うと

ケンタッキーで出てくるような厚切りのポテトが出てきた。

ケチャップも付いてきて美味しい。

コカコーラの味が、日本よりほんの少し苦いと感じた。

そのまま、マクドナルドに隣接するアホートヌイリャトというショッピングモールへ。

雰囲気は東京のショッピングモールと変わらない感じ。

一階に入り口があり、地下へ地下へと広がっていく構造になっており、

一番下の地下3階?にはフードコートがある。

一通り観光を終えたので、ホテルへ向かった。

シェレメチェボ空港から1.5キロほどGOLD SHARKというホテル。

清潔で、なかなか高級感がある。

一泊6,000円くらいで値段もリーズナブルで、何事もなくこのホテルに到着できたらロシア旅行は完璧だった。

というのは、このホテルに向かうタクシーで酷い目にあったから。

市内観光を終え、アエロエクスプレスでシェレメチェボ空港に戻り空港でタクシーを拾った。

その拾ったタクシーが最悪で、相場の10倍くらいの運賃を請求された。

タクシー運転手は、30代くらいの比較的若い男性で一見悪そうに見えないのだが、

乗ってみると、耳が痛くなるくらいの、脅してくるような罵声で喋り、

動作も落ち着きがなく、何かの中毒症状で常にいらいらしている感じだった。

ロシアと接する国、エストニアのナルバという都市にはロシアから安い麻薬が入って崩壊しかけたという話を聞いたことがある。

そこは

ロシアには、タクシー予約アプリにyandexというものがあるのだが、

空港内でダウンロードしようとしても、通信が悪くダウンロード出来なかった。

多分、携帯していたグローバルWi-fiのようなポケットWi-fiではアプリのダウンロードがうまくいかないのだと思う。

それで、止むを得ず空港でタクシーを拾った。

運転手は何を話すにも普通の声の5倍くらい大きい声で話し、

脅されてるような気分になった。

動きも普通ではなく、落ち着きがなくて、恐らく麻薬経験者だったかもしれない。

ホテルの周りは真っ暗で、身の危険を感じたので言われるがままに9000円を払った。

日中の観光中は一人で歩いていても全く危ない目には合わなかっただけに、突然のショックが大きかった。

モスクワは、旅の基本を守っていれば安全に楽しく観光できる。

ただし、その「基本」の中にはタクシーは配車アプリを使うということも含まれている。

この旅行記の最後に嫌な体験談を書いてしまったことで、

やっぱり海外危ない、ロシア危ない、と思われてしまっては少し残念だが、

少なくともモスクワは、それほど危ないところではなく、

男1人でも楽しく観光できた。

最近で言えば、ラグビーのワールドカップで日本はロシアと対戦したが

実際に行ってみるとロシアはこういう国なのかと肌で分かり世界が広がる。

スカイスキャナー等の格安航空券検索サイトで調べれば、

安い時期だと6万円くらいで往復できる。

飛行時間は、実質飛行機に乗っている時間は10時間くらいだろうか。

極東のウラジオストクとかなら、片道2時間くらいでいける。

ロシアというとなんか遠い国のようだけど、LCCが浸透して個人が格安で外国にいけるインフラが整った今では、

割と軽いノリで行けてしまうようになった。

この記事を読んで思い立ったら、ぜひ一度行ってみてはどうだろうか。

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